ポーカー戦略メモ

ポーカースターズZOOM用ラベル付け&エクスプロイト講座

どうもdeathです。ブログ久々の更新ですが新規のポーカープレイヤーが増えてきたのでたまには初心者~初級者向けに役立つことを書いてみようと思います。

というわけで今回はポーカースターズ(PokerStars)ZOOM用のラベル付けと各ラベル毎の簡単なエクスプロイトの仕方を紹介します。

実をいうと最近PCが壊れて初期化した結果、HUDのデータが全部飛んでHUDに頼れなくなってラベル付けで頑張らないといけなくなった事情があったのでラベルを作り直したついでに記事書いてみました。

Contents

ポーカースターズはラベルたくさん付けれるので有効活用しよう

まず前提。スターズのラベルは自分で好きなだけ増やせるし、色やラベル名をカスタマイズできます。

KK POKERやGG POKERだと5個くらいしかないので使いづらいですが、スターズのラベルは無限に増やせるため、自分が使いたいラベルがあればいくらでも作れます。

せっかくあるこの機能を使わない手はないと思います。

一応ポーカースターズ初心者の方向けにラベルのカスタマイズの仕方を軽く紹介しておきます。

ラベルのカスタマイズの仕方

ラベルの編集をしたいときは離席してリプレイ画面でやれば落ち着いて編集できます。

ここで一番下のEdit~をクリックするとラベルのカスタマイズができます。

Newを押すと新しいラベルが追加できます。Editを押すとColorが出るので色の部分クリックすると色の選択、色の作成をクリックで新しい色の追加ができます。

私のラベル付け紹介

では次に実際に私が今使ってるラベルを紹介します。

すでに画像貼ってますがこの通りです。

上から順に紹介していきます。

1. POTENTIAL REC:レク疑惑

100bb切ってる人につけてます。

初心者向けに説明するとポーカースターズのZOOMのレグのほとんどはスターズの設定でオートリバイを設定してます。100bb切ってる人はこの設定をしてないということなのでレグではない=レクの可能性が高いと判断できます。

オートリバイはスターズの設定のGAME PLAY-BUY IN/REBUYのところで設定できます。しないとレグからレク認定されます。レク認定されたいならあえてしないのもありだけど手動リバイ糞めんどくさいので設定推奨。

2. REC:(ほぼ)確定レク

フィッシュプレイをした人につけてます。(例:SB以外でリンプ、3betに後ろからコール、プリフロ適性から大きくずれたハンドで参加、アグレッサー有利ボードでドンク)

50bb切ってる人も高確率でレクなのでとりあえずつけてます。

3. CS(Calling Stationの略):コーリングステーション

ショウダウンで出てきたハンドを見てGTOよりコールしすぎだったら付けます。

4. F TOUGH CALLER:フロップだけコールしすぎな人(CSと区別するために追加した)

これは3と違ってフロップだけコールしすぎなケースを見かけたときにつけてます。例としては弱すぎるバックドア系のエアーハンドや大き目のCBに弱すぎるペア系ハンドでコールしすぎるケースが多いです。

5. AGG:アグレッシブな人

これはショウダウンでブラフすべきじゃないハンドでブラフしてる人を見かけたときや、何度か対戦して明らかにアグレッシブとわかった人につけてます。

6. REG:レグ

スタッツがきれいな人やGTO勉強してそうなプレイをした人につけてます。あと400bb以上持っててスタッツが変じゃなかったらとりあえずつけてます。(あとでレクとわかったらレクラベルに付け替えます)

運だけで400bb超えることは全然あるけど私の感覚で400bbを超える頻度はあまり高くないので400超えてたら強い可能性が高いと判断してます。

7. FAST PLAY:ファストプレイ

ファストプレイした人につけてます。

8. SLOW PLAY:スロープレイ

スロープレイした人につけてます。

9. VALUE DONKEY:バリューの時だけドンク打つ人

ドンクダブルバレルやドンクトリプルバレルを打ってきた人でドンクがバリューだった人につけてます。

またショウダウンでバリューかどうか確かめなくてもマルチウェイやアグレッサー有利なボード、モノトーンボードなどでデカいドンク打ったらほぼバリューなのでつけてます。

10. SDV BLUFF:SDV(ショウダウンバリュー)ブラフする人

ショウダウンバリューのあるハンドでブラフした人に付けてます。

11. MERGINAL B/R TOO MUCH:マージナルハンドでベットやレイズしすぎる人

それピュアチェック/ピュアコールだろってハンドでベットやレイズをしてきた人をショウダウンで確認したときにつけてます。

このタイプはマイクロのレクに多いです。例:2ndペアでデカいCB。TPWKや2ndペアで33%CBにレイズ。2ndペアより弱いポケットや3rdペア等のピュアチェックすべきハンドでDelayCBやProbe bet。SDに行ったときに「はぁ?なんでそんなハンドでベット/レイズするんだよ!って思ったことが何度もあります」

12. SIZE TELL:ベットサイズテルがある人

ベットサイズテルが出てそうなデカいベットをされて、ショウダウンでやっぱりバリューだったってときに付けてます。

が、デカいベット=バリューなことが多いので例えばモノトーンボードやドライなKハイボード・ペアボードとか3bet+potのA・Kハイボードのフロップ、フラッシュ完成時や1枚ストレート完成時など普通は小さく打つ場面でデカいベットした人にはSDに行かなくてもつけてます。

13. TIME TELL:タイミングテルがある人

スナップレイズやスナップトリプルバレルをバリューでやった人につけてます。ボード見てブラフなさそうなボードとかでやられた場合はほぼバリューだと判断してSDまで行かなくても付けちゃいます。

14. NO BLUFF:ブラフしない人

SDに行ったときに絶対ブラフすべきハンドを持ってたのにブラフしなかった人に付けてます。

15. NO THIN VALUE:シンバリューベット打たなすぎな人

SDでシンバリューベットを打つべきハンドで打たなかった人を確認したときに付けてます。

フラッシュにビビッてストレートチェックバックとか、フルハウスにビビッてフラッシュチェックバックとか、チェックレイズ狙ってたのにチェックバックされて悔しい思いをしたことが何度もあるのでこのラベルは大事です。

16. OVERPLAY:オーバープレイマン

オーバープレイした人につけてます。

11のマージナルハンドでベットやレイズしすぎる人とダブりますがこちらは主に3betpotのフロップでレイズにリレイズするハンドの基準とかリバーのベットやレイズの基準がおかしい人=相対的なハンドの強さがわかってなさそうな人につけてます。

例:3betpotのAハイボードでKKでトリプルバレル打つとか、フラッシュあるボードでツーペアやセットでトリプルバレルオールインするとか、フロップレイズにリレイズをTPWKとか2ndペア+ドローでやるとか。
 

以上です。普通の人と比べると多いと思いますが、なとなく必要性に駆られて増やしていった結果こうなりました。
ちなみにラベルを増やしすぎると色が足りなくなるので色の作成機能も使って各ラベルの見分けが付くようにしてます。(デフォルトで選べる色だけだと似た色が多くて見分けがつかない)

初心者用簡易版

しかしこれだと初心者には多すぎると思うしもうちょっと減らしたい方向けに優先順位高めのラベルだけピックアップすると

  • POTENTIAL REC
  • REC
  • CS(Calling Stationの略)
  • AGG
  • REG
  • SLOW PLAY
初心者のうちはこの6つだけで十分だと思います。これ以外は中級者向けなラベルなので自分で理解できて使いこなせると思ったものだけマネしてもらってよくわからないものはスルー推奨。

あと私はなんとなく英語にしてるけど日本語可なので日本語にしたければ日本語でOKです。

あくまで私の場合ですが、ラベルはフィッシュを見分けるために付けてるというよりはプレイヤーのタイプ・傾向を見分けるために付けてます。なので基本的にはRECラベルを除いて、ラベル付けてる人=フィッシュというわけではありません。
例えばコーリングステーションとタフコーラーは紙一重で前者はレクに多いですが後者は上手い人に多いです。でもどちらもコールしすぎる傾向があることは同じなので同じラベルを付けてます。
(ちなみにバリュー過多なマイクロの環境ではやや降りすぎなくらいが平均で私の感覚もそういう基準になってるので本当は適性ぐらいのレンジでコールしてるレグにまで付けちゃってたりします。反省せねば)

スロープレイとかファストプレイとかはたまたまそのときだけやったのかもしれませんが、1回やったということはまたやる可能性あるのでとりあえずつけます。
特にスロープレイは警戒しないといけないのでよく付けます。ファストプレイは別になくてもいいかもしれないけど一応作った。
 

またラベルは一人1個しか付けれないので複数付けたいなと思ったときはよりミスが大きくエクスプロイトしやすい方を付けます。もしくはメモります。

たとえばコーリングステーションマークをつけた相手にスロープレイされたときとかはラベルを付け替えるか迷いますが、コーリングステーションの方がミスの度合いが大きいのでラベルはそのままにしてNoteにSlow playとメモを残したり。

コーリングステーションとアグレッシブ両方付けたいと思った場合はアグレッシブラベルを優先しつつNoteにCalling Startionの略のCSとメモを残します。(これは優先順位はどっちも変わらないくらい高いけどこの方がメモが2文字で済んで楽だから)

あとは例えば3betしすぎとか、プリフロルースすぎとかHUDでわかるものはわざわざラベル付ける必要がないので作らなくていいと思います。
ただしアグレッシブとかコーリングステーションに関してはショウダウンでハンド見てわかった情報の方が価値が高いのでラベルもあった方がいいと思います。(その場合できればメモもする)

また例えばUTGで64oをオープンしたとか、3betに弱すぎるハンドでコールしたとか、Q9oでスクイーズした、みたいなプリフロがおかしい人はメモるのでラベル使わなくてもいいかなと思います。(ハンドがひどい場合はレクラベルつけます)

各ラベル毎のエクスプロイトの仕方

では次に各ラベル毎のプレイヤーの簡単なエクスプロイトの仕方を説明します。

POTENTIAL REC:レク疑惑

レク疑惑の人がBBにいたり、テーブルがレクばっかのときはオープンレンジを少し広げます。(ミスが多い相手とはなるべく同卓した方が得なので)
CBをやや広く打ちます。

REC:ほぼ確定レク

同じく。確定してるのでより広げます。
CBを広く打ち、バリューの時はサイズ上げます。
こちらがナッツ級ハンドを持ってるときはスロープレイせずにファストプレイします。

CS:コーリングステーション

フロップCB以外のブラフを減らします。
バリューの時のサイズを上げ、バリューの下限を下げてしっかりバリュー取りに行きます。

F TOUGH CALLER:フロップだけコールしすぎな人

フロップ1発だけ打つブラフを減らして、ブラフするときはなるべく2発以上を意識します。
フロップでバリューの時のサイズを上げ、バリューの下限下げます。

基本的にコーリングステーションが相手の時はCB1発だけ打ってコールされたらそれ以上のブラフは諦めることが多いですが、フロップだけタフコールする人にこれやると完全に逆効果になり、エクスプロイトされてしまうのでこのラベルの必要性を感じて作りました。

ちなみにひと昔前なら33%CBに対してただの2overとかバックドア2over系のハンドを降りすぎる人が多かったですが最近はそういうハンドを降りすぎる人はあまりいなくて、逆にバックドア2アンダーとか、バックドアがあれば何でもコールしていいと勘違いしてGTOよりもコールしすぎてる人がたまにいるのでそういう人に付けてます。

AGG:アグレッシブな人

できるだけタフコールを意識します。
強いハンドの時にレイズされたときはスロープレイします。
レイズされると困るハンドはなるべくチェックします。
プリフロの3betがアグレッシブな人がBTNやブラインドにいるときはオープンレンジをやや狭めます。
4bet/5betがアグレッシブな人に対しては3bet/4betのレンジ絞ります。

REG:レグ

普通にプレイします。ただしマイクロのレグで完ぺきにGTOをプレイしてる人は少ないのでマイクロの傾向(リバーバリュー過多・フォールド過多)は少し意識します。

FAST PLAY:ファストプレイした人

フロップのレイズやレイズ後のベットにややオーバーフォールドを意識します。

SLOW PLAY:スロープレイした人

スロープレイを警戒してプレイし、リバーでレイズされたらオーバーフォールドします。
リバーのバリューベットの下限を上げます。

VALUE DONKEY:バリューの時だけドンク打つ人

ドンクにオーバーフォールドします。

SDV BLUFF:SDV(ショウダウンバリュー)あるハンドでブラフした人

タフコールします。ただしブラフキャッチ成功したのに負けてたパターンを避けるためAハイでのキャッチは減らします。

MERGINAL B/R TOO MUCH:マージナルハンドでベットやレイズしすぎる人

弱いハンドはオーバーフォールドし、そこそこ強いハンドは降りすぎないようにします。
(例:33%CBにレイズされてレイズレンジがバリュー過多だと思ってもそのレンジにTPWKや2ndペアウィークキッカーまで入ってたりするのでAハイとかはオーバーフォールドしつつ、TPや2ndペアは降りない。)
バリューの下限を下げて広めのレンジでレイズ・3betします。
(本当はブラフレイズも増やした方がいいけどこれやる人はレクが多く、TP絶対降りないマンがいたり、2ndペアでタフコールする人がいたりするのでバリューに寄せた方がいいかも。)

Hand2noteとかで調べるとわかりますが、マイクロのレクのフロップレイズはバリュー過多ではあるんですが、レイズするには弱すぎるマージナルハンドがレンジに入ってる人が多いです。
あとマイクロにはチェックすると何でも打ってくる人が多いですが、その何でも打ってくるレンジの中に本来はピュアチェックすべき2ndペア~3rdペア、ボトムペアみたいなハンドが含まれてる人が非常に多いです。なんでそれで打つの??って毎回思います。

SIZE TELL:ベットサイズテルがある人

デカいベットにオーバーフォールドします。
小さいベットや1bbベットは弱いかドローなのでレイズしたりオーバーコールしたり。

TIME TELL:タイミングテルがある人

タイミングテル読みします。(基本はスナップアクション=強い人が多いのでスナップアクションに対してオーバーフォールドします。)

ただし、逆にスナップアクションがブラフに寄ってる人もいるので過信しすぎないようにします。

NO BLUFF:ブラフすべき場面でブラフしない人

オーバーフォールドします。
本当はチェックコールすべきハンドもベットに回します。
ブラフレイズが返ってこないのでリバーのバリューベットの下限下げます。(リバーでブラフレイズしなすぎはマイクロ民ほぼ全員なのでこれはほとんどの相手にやっていいです)

NO THIN VALUE:シンバリューベット打たなすぎ

OOPのときにチェックレイズしたい場面でもチェックレイズは狙わず、自分からベットします。
OOPでリバーでドロー完成時にドンク打ちます。
リバーでチェックコールしたいハンドの中でそこそこ強いハンドをベットに回します。
ベットレンジが強いのでリバーベットされたときは通常ならチェックコールするハンドもフォールドを検討します。

OVERPLAY:オーバープレイした人

ツーペア+っぽい強いアクションされたときにオーバーペアやTPTKくらいを持ってたらしっかりキャッチします。(これをバリューキャッチと呼びます)
こっちがツーペア+のときはファストプレイしてなるべく早いストリートでオールインに持っていきます。

このタイプの人はGG POKERに特に多かったです。スターズではこのラベル付けてなくてもレクラベル付けた相手の時はバリューキャッチ意識してます。

スターズZOOM用ラベル付けまとめ

以上、私がスターズZOOMで使ってるラベル付けを紹介しました。

ちょっと多すぎるかもしれませんが、これらのラベルは私がスターズでZOOMを何十万ハンドと打ってる中でこういうラベルあった方がいいなと思って追加していった結果この数になりました。

ZOOM多面打ちする場合はぱっと見でわかるラベルはかなり便利なのでなるべく多くのプレイヤーをラベル付けした方が戦いやすいと思い、だんだん増えていった感じです。(私は基本2面打ちですが)

以上、参考になれば幸いです。