How to study poker1&2 ポーカーの座学の仕方=魚ではなく魚の釣り方を教えてくれる本~

How to study poker1&2を読んだんですがめちゃめちゃ良い本だったので紹介します。

直訳するとポーカーの勉強の仕方、つまり座学の仕方を教えてくれる本です。

座学したいけど、またはやってるけどやり方がいまいちわからない人に役立つ本です。

座学どれだけしても強くなれない

私のブログ読んでる人は知ってると思いますが、私は結構座学重視でポーカーやってて洋書とかも結構読んでるんですよね。

具体的には

  • エドミラー本
  • メンタルゲーム1&2
  • AoNLH
  • NLH for Advanced Player’s
  • Play Optimal Poker1&2
  • The Grinder’s Manual
  • 100Hands

など

また動画系のコンテンツとしては

  • RIOのPeter Clarkeの基礎コース「From the Ground up」
  • RIOのLearning PassのNLHに載ってるEssential会員向けの動画
  • RIOのzerosの動画全部
  • Charlie CarrelのPoker Masterclass
  • Daniel NegreanuのPoker Masterclass
  • Phil IvyのPoker Masterclass
  • HolzのPoker code

とか見てますし、最近は

  • Osnelavさんの100NLZOOM解説付き動画
  • チーム3億円サロンのTellさんの200NLZOOM解説付き動画
  • 木原さんの25NLZOOM ANTE解説付き動画
  • ZOOMAGAの100NL・25NL解説付き動画

とかも見てます。

その割に弱くね?成長してなくね?

って思われてそうですが実際その通り。

結構勉強してる割にスターズの10NL ZOOMすら勝ててません。
 

なぜこんなに勉強しても強くなれてないかというと座学の仕方が悪いから・下手だから、ですね。
 

Lillianさんもこう言ってますね。

座学の教材=本とか動画とかツールとかをただ見て知識を吸収するだけでは、それがどんなに良質な教材でも強くはなれないと思います。

正しい座学の仕方とは?

じゃあ正しい座学の仕方って何か?

ただ知識を吸収するだけじゃなくて、その知識を使えるようにするにはどうすればいいのか?

ちゃんと強くなるためにはどんな風に座学すればいいのか?
 

つまり魚=座学のコンテンツではなく釣り竿=座学の仕方を教えてくれるのが「How to study poker」です。

How to study pokerで学べること

How to study pokerは4つのパートがあります。

目次はアマゾンの試し読みで見れますが、

Part1:The Poker Student Mindset
Part2:Plan Your Poker Journey In Six Steps
Part3:Study Techniques For In-Game Work
Part4:Study Techniques For Off-The-Felt Work

日本語に訳すと

Part1:ポーカー学習者の心構え
Part2:6つのステップであなたのポーカーを成長させるための計画を立てよう(超意訳)
Part3:プレイ中の座学の仕方
Part4:テーブル外での座学の仕方

試し読みしたい方はこちらからどうぞ。

How To Study Poker: Volume 1: Techniques For Making You A Better Player Today Than You Were Yesterday (English Edition)

Part1:The Poker Student Mindsetで学べること

このパートで学べることはまずポーカー学習者の心構え。

この本の著者も私と同じで色んな座学のコンテンツ読み漁ったけど強くなれなかった。

だから座学の仕方=勉強の仕方をめっちゃ勉強したようですね。
 

で、この勉強の仕方として、

Unconcious Competence(無意識的有能)の話とか、
Purposeful Practice(目的を持った練習)の話とか、
Lerning Procces Model(学習プロセスモデル)の話とかが出てきます。

個人的にはこのパートだけでもこの本読む価値あったなと思いました。

まぁこの辺は東大生みたいな勉強(独学)得意な人にはいらないかもしれないですが。

Part2:Plan Your Poker Journey In Six Steps

このパートには具体的に何をすればいいか?が書いてあります。

簡単に言うとまず目標を決めて、その目標を達成するために必要なコンテンツを選んで、1週間ごとに学習計画を立てて、ポーカー日誌を作ってそこにやったこととか、日々の学習の進行状況を記録して、みたいなことが書いてあります。

まぁ一言で言うとこの著者なりの座学の仕方です。
 

勉強の仕方なんて人それぞれだし、別に著者のやり方そのまま真似る必要はなく、この辺は自己流でやってもいいところだと思うんですが、このやり方は王道なので学習効果も比較的出やすいのではないかと思います。

特に目標を1週間毎とかで区切ったりせず、その場その場で新しく出たnoteとかの新しいコンテンツを漁ってしまうと座学の方向性が定まらず、結局何も身に付かないことになりがちですし、日々の進捗状況を記録したりっていうのをやらずになあなあでやってしまうと目標だけ立てて計画倒れになりがちです。
 

なので今まで座学しても何も身に付いてなくて、座学の効果をあまり得られてない自分みたいな人はとりあえずこの著者のやり方そのままマネして学習してみるといいのではないかと思います。

Part3:Study Techniques For In-Game Work

このパートには最初にプレイの質を上げるためのウォームアップとクールダウンの手順、ティルトコントロールのための論理声明が書かれてますがこれはメンタルゲームという本に書かれてることと大体同じです。

また、プレイ中に学ぶ方法として、座学してることをプレイでちゃんと使って使えるようにするための方法が書かれてます。

どんだけ座学して知識を得てもそれを実戦で使えなければ意味がないので、じゃあどうやって実戦で使えるようにすればいいのか、が書かれてます。
 

でこのパートに書かれてる方法の中にプレイを録画するっていうのがあって私も実戦してプレイを録画しました。

その動画はせっかくなのでYouTubeにアップしたんですが、ついでにこの動画の中で私が具体的にどんなことしてるかを説明するためにこのパートに書かれてることを軽く説明する動画も撮りました。

これらの動画を見れば大体こんなことをやるっていうのはわかると思います。

Part4:Study Techniques For Off-The-Felt Work

このパートにはテーブル外での座学=本を読んだり動画を見たりツールで勉強したりする系の座学の仕方が書かれてます。

具体的には25個のStudy Techniques=色んな勉強の仕方が紹介されてます。

また、ポーカートラッカー4とFlopzillaを使った座学の仕方も解説されてます。

ポーカートラッカーの部分はホールデムマネジャー使ってる人にもそれなりに参考になると思います。

How to study poker2で学べること

で、ここまでがHow to study pokerで学べることですが、How to study poker2では何が学べるかというとこっちは著者がHow to study pokerに書いてる内容を実際に実践したことの実践記です。

新しい座学の仕方についてはHow to study pokerに書かれた25個の勉強の仕方に6個新しいやり方が加わった以外はほとんど書いてないです。

じゃあ読む価値がないかというと全然そんなことはなく、むしろめっちゃあると思います。

理由はHow to study pokerで座学の仕方の手順を知っただけよりもその手順を実際に実行してる具体例を見た方が断然わかりやすいし、ああこうやればいいのねと納得できるし、著者がそれで成果を出してるのを見ることでモチベーションがめっちゃ上がって自分もやりたい気持ちになるからです。
 

またもしこの著者と同じリークがある人は著者がやったことをそのまんまマネして学習するのもありです。

この著者は28日間=4週間分の目標を立てて座学していてその内容は

1週目:2betコールレンジについて
2週目:ポーカートラッカーを使ったデータベースレビュー
3週目:CBを打ってチェックレイズされたときの対応
4週目:ティルトについて

です。
 

個人的には1週目の2betコールレンジについては、Flopzillaを使った相手のレンジの推定とそのレンジが各フロップどうヒットしてるか調べるのとかは結構勉強になりそうだと思うのでやりたいですし、2週目のデータベースレビューで自分のリーク、および相手のリークを探すのもめっちゃやりたいですね。

またこの著者が座学に使ったコンテンツは全部リンクがあるので見れて、大体が無料で見れるコンテンツです。もちろん英語ですが参考になるものが多いです。

How to study pokerの難点

How to study pokerの難点を言うとソルバーを使った座学の仕方は一切書いてないこと。

現代ポーカーしてる人にとってはこれは書いてほしかったですが、まぁPio使って勉強してる人の動画はYouTube上にたくさんあるのでそれ見ればいいですね。
 

あとはHow to study poker2を読んでわかったんですが、意外とこの著者のポーカーのレベルは低いです。2017年の25NLキャッシュをプレイしてて一応勝ってるぽいけど、スタッツ見た感じ私より弱いかもしれません。

自分より弱い人が書いたポーカー本なんて読む気ないって人は買わない方がいいです。

私はこの本はあくまで座学の仕方を教える本で著者のポーカーのレベルはそんなに関係ない内容だし、たとえこの人が私より弱かったとしても全然買う価値あったと思ってます。

アマゾンの評価も高いのがその証拠ですね。


 

また値段もKindle版で1が547円、2が899円でそんな高い本でもないので、英語が読める人にはぜひおすすめですね。

またこの本の中にはたくさんリンクがあります。

著者が作ったPDFの学習計画表のダウンロードリンクとか、座学のコンテンツのリンクとか。

こういうリンクをすぐに見るためにはKindle for PC(無料)をダウンロードしてパソコンで読むとスムーズです。

Kindle持ってない人もこれダウンロードすれば読めます。

どんな人におすすめか?

最後にどんな人におすすめか書いておくと

  • 座学の仕方がわらかない人
  • 座学してるけど座学の効果があまり得られてない人
  • とにかくポーカー強くなりたくてモチベーション高い人

で、英語が読める人におすすめです。

逆におすすめしないのは

  • 1週間毎に目標と計画を立てて座学してその内容記録するとか、ダルくてできそうにない人
  • 自分よりポーカー弱い人から教わることなんてないと思ってる人
  • ソルバーを使った座学の仕方が知りたい人
  • 英語読めない人

です。

個人的にはこれもっと早く読んでおけばよかったーとめっちゃ後悔してます。


How To Study Poker: Volume 1: Techniques For Making You A Better Player Today Than You Were Yesterday (English Edition)

How to Study Poker Volume 2: A Proven Playbook For Increasing Your Poker Skills Through Dedicated Daily Study (English Edition)