Peter Clarkeの「The Grinder’s Manual」と「100 hands」レビュー

前から予告してたPeter Clarkeの「The Grinder’s Manual」と「100hands」のレビューをしたいと思います。

結論を先に行ってしまうと私はこの2冊はポーカー初心者を中級者に引き上げるための最強の教科書&問題集だと思っています。

値段も高く他の有名な本と比べると知名度低めなので読んでない人多いと思いますが、ZOOMやってる人なら読まなきゃ損だと思うくらい、非常に実践的で役に立つ本です。

しかし

The Grinder’s Manual6,397円(Kindle版)
100 Hands4,490円(Kindle版)

と結構な値段がするのでなかなか手が出しづらいと思います。

ってことでそういう人のためにこの2冊がどんな本でどう役に立つかを書いていきたいと思います。

The Grinder’s Manual & 100 Handsの概要

まずは本の概要を説明すると

The Grinder’s ManualはRIO(Run it Once)のコーチであり、その他色々なコーチングサイトで動画を出していて、かつローステークスのプレイヤーのコーチング経験も豊富なPeter Clarkeがその知識の集大成として作った6MAXキャッシュゲームを攻略するための教科書のような本です。

たとえばPeter ClarkeはRIOで「From the groung up(日本語に訳すと基礎固めみたいな意味)」という初心者向けの動画コースを出してます。

From the groung up

私はこれも買ったんですが初心者向けの基礎コースと言ってもそこそこ中級者向けの内容も普通にありました。

例)


 

でまぁ、本読むの苦手で動画の方がいいって人は「The Grinder’s Manual(以下 TGMに略す)」よりもRIOの「From the groung up」を買って見るのもありです。

ただこの2つを比べると動画コースよりTGMの方が網羅性が高く、学べることが多いです。

ちなみにTGMのページ数は689ページで、152個のハンド例が入っててかなりボリュームあります。

あとついでに言っておくとPeter Clarkeは英語が少し訛っており、聞き取りにくいので、その意味でも動画で学ぶより本で学ぶ方がおすすめです。

YouTubeで見れるRIOのPeter Clarkeの動画例

他の本と比べていいどこがいいか?

Twitterを見てる感じだと国内のポーカーの洋書で有名なのは

  • エドミラー本
  • Matthew janda本(AoNLH,NLH for Advanced Player’s)
  • Play Optimal Poker(Andrew Brokos)

辺りですね。

特にGTOを取り入れた現代ポーカーをするために必要な知識を得られるMatthew janda本がかなり人気です。

また最近Play Optimal Pokerも人気が出てきててこれは私もレビュー記事を書いてる通りかなりの良書です。

 

で、これらの本と比べてPeter Clarkeの「The Grinder’s Manual」と「100 Hands」はどうなのか?
 

本の目的が違うので単純な比較はできません。

というかそれぞれ役割が違うと思います。

私の勝手な解釈ですが

エドミラー本
→初心者向けのポーカーの教科書的な役割

Matthew janda本(AoNLH,NLH for Advanced Player’s)
→中級者向けのGTOを深く理解するための本

Play Optimal Poker(Andrew Brokos)
→中級者向けのGTOを理解して実践に活かすための本

The Grinder’s Manual
→ポーカー初心者(初級者)を中級者に引き上げるための超実践的な教科書

100Hands
→6MAXZOOMを攻略するための問題集

 
つまり、TGM&100Handsポーカー強くなるための超実用的な教科書&問題集と言う感じですね。

では、もう少し具体的にこの2冊のいいところを紹介します。

The Grinder’s Manual(TGM)のいいところ

説明が初心者向けで超わかりやすい

TGMは長年マイクロレートのコーチングをしてきたPeter Clarkeが生徒のために作った教科書みたいなものなので、初心者でもわかるように書かれててめっちゃわかりやすいです。

わかりやすい図とか選択チャートがたくさん載ってて、たとえばどういうときにチェックレイズをするのかという場面では

Q1.相手はレグかフィッシュか?
Q2.レイズレンジを持ちたいか?
Q3.このハンドはバリューレイズまたはブラフレイズしたいハンドか?

みたいな感じで質問に答えると答えにたどり着く選択チャートが用意されてます。

またレイズレンジを持つべきかどうかについてはレイズしたい要素とレイズしたくない要素を分解してて、

たとえば

  • Fold Equityが高い
  • OOP
  • SDVがない

などの要素があるときはレイズしたいなど、初心者が自分でアクションを選択できるようになるよう、かなり考えて作ってる本だと思います。

実践をめっちゃ意識して書かれてる

上の選択チャートとかが特にそうなんですが、TGMはめちゃめちゃ実践を意識して書かれてる本です。

ポーカーの本って読んだだけでなんかわかった気になって満足しちゃうことが多いと思うんですが、TGMはただの知識欲を満たすための本では決してないです。

終始読んだ人がポーカー強くなるという目的を満たすことを考えてて、本の内容のほとんど全部がポーカーのスキルレベルを上げるために役立ちます。
 

またGTOを過度に意識した本ではないので、相手がフィッシュの時やニットの時にどうすべきか、などのエクスプロイト的な視点もバランスよく身に付きます。

私はこれまでたくさんの洋書含むポーカー本を読んできましたが、ここまで実践で役に立つ度が高い本は他にないです。

100 Handsのいいところ

次に100 Hands。これは問題集と書きましたが、正確にはPeter Clarkeがコーチングしてる生徒が判断に迷ったハンド100個を取り上げてハンドレビューする形で詳しく解説するというコンセプトの本です。

ただ100個が全部生徒のハンドというわけではなく、そのうちのいくつか、というか3分の1くらいはPeter Clarkeが自分の考えを教える目的で選んだハンドが混ざってます。

そのハンドはコーチのハンドということで、お手本になるようなプレイで学べることが多いハンドです。

生徒のハンドからはマイクロのプレイヤーがしがちなミスとか、みんなが判断に迷うような難しい場面のプレイの仕方とかが学べて、コーチのハンドからはコーチでも迷うような難しい判断とか、お手本になるようなプレイが学べます。
 

Peter Clarke自身、これはTGMの知識を実戦で使うための橋渡しの役割をするための本と言ってますがまさにその通り。

で、かつTGMではカバーしきれなかった難しい判断の対処法とかがわかるし、実戦でマイクロのプレイヤー相手にはこうすべきみたいなエクスプロイト的な視点もかなり載ってます。

ハンド例はすべてZOOMのハンドで2NL~100NLで実際にプレイされたハンドがほとんどで、簡単ですが相手のHUDのデータがあるものもあります。

その中にはいかに少ないハンド数で相手をフィッシュと見分けるかみたいなことも載っててこれはZOOMやる上でめちゃめちゃ役に立ちます。
 

この100 Handsを2,3周読んでPeter Clarkeの考え方を頭に叩き込んだたら相当レベルアップできると思います。

まとめ:英語読める人ならマストで買い

最後にまとめると、The Grinder’s Manual & 100 Hands

  • マイクロのコーチング経験豊富なPeter Clarkeが作ったポーカー初心者(初級者)を中級者に引き上げるための超実践的な教科書
  • TGMはかなりのボリュームがあり、かつ図やハンド例も豊富にある
  • 初心者向けなので説明がかなりわかりやすい
  • 知識を得るための本というより、ポーカーのスキルを上げるための教科書&問題集的な感じで実践にめっちゃ役立つ
  • GTOだけでなく、実践的なエクスプロイトの視点も身に付く

 

2冊買うと1万円超えるので高いですが、その価格分の価値は全然あり、アマゾンのレビューがその証拠です。

The Grinder’s Manualの評価(Amazon.com)

100 Handsの評価(Amazon.com)

 

ちなみにどっちか一つにするならどっち買うべきか?って聞かれたらかなり迷います。どっちもすごくいいので。

まぁこの2冊は教科書&問題集のセットのようなものなので基本的には両方買うべきですね。

強いて言うならすでに基礎が身に付いている中級者以上の人であればTGMを読まずにいきなり100Handsでもいいかもしれません。

まぁとにかく2冊ともポーカー強くなりたい人にとっては必ず役に立つ本なので超おすすめです。