2NL

2NL勝てない人が最初にやるべきことはフォールドしまくること

どうも。deathです。

最近2NLの実践時間を増やしたんですが、順調に勝ってます。

昨日はAA、KK、セット、ツーペア、ストレート全部負けるという、ひどい下振れに遭ったにもかかわらず、最終的に16bb/100のプラスで終わりました。


 

下振れたのにこんなに勝てた理由はフォールドしまくったからですw

そしてたぶん2NLで負けてる人はフォールドがちゃんとできてない人が多いんじゃないかと思います。
 

最近Twitter界隈で話題のミッシェルさんのnoteにもこう書いてあります。

>マイクロレートでの最も大きなミスは、エクイティの足りないハンドでペイし過ぎることです。

アクションを見通し、物語を読み解くために

300円ですがマイクロレート勝ててない人全員読んだほうがいいくらい有益なnoteなので読んでない人にはぜひおすすめです。
 

私も始めの頃はこのミスをして負けていましたが、このミスが減ったことで2NL勝ち組になれた気がします。

ってことでまだ2NL勝ててない人向けにフォールドの重要性を書いてみます。

Contents

2NLは大きく勝って小さく負ければ勝てる=フォールドしまくれば勝てるゲーム

2NLは全体的に自分のハンドの強さだけを見てプレイしてる人が多いのでブラフが通りにくいステークスです。

特にトップペアを降ろしに行くようなビッグブラフは普通にコールされてマイナスになりやすい。

だからビッグブラフはしない方がいい。
 

じゃあどこで勝ち組と負け組が分かれるかというとたぶん一番大きな差は
 

ビッグポットで大きく勝って小さく負けれるかどうか
 

だと思います。
 

  • トップペア vs ツーペア
  • オーバーペア vs セットやツーペア
  • セット vs ストレート
  • セット vs フラッシュ
  • ストレート vs フラッシュ

 

など、ビッグポットになる場面で勝ってる側のときと負けてる側のときは誰にでも平等に来ます。(分散は多少あるけど)
 

この勝ってる側のときにできるだけ大きく勝って負けてる側のときにできるだけ小さく負ける。

これさえできれば2NLでは勝ち組になれるはずです。
 

昨日の私は下振れに遭い、まさにこれを体現するようなプレイ(=ビッグポットでフォールドしまくる)をした結果、最終的に大きなプラスで終えることができました。

ってことでそのハンド例を紹介します。

ビッグポットでフォールドして負けを抑えたハンド例

ハンド例1:KK vs たぶんAA

アクション

プリフロップ
UTG(Hero):KKでレイズ0.06
SB:3bet0.24
Hero:コール

フロップ:T♡Q♠5♠(0.50)

SB:ベット0.24
Hero:コール

ターン:7♡(0.98)

SB:ベット0.48
Hero:コール

リバー:J♣(1.94)

SB:オールイン0.76
Hero:フォールド

これはプリフロップの3betの金額がUTGに対して4倍だったのでAAっぽいなとは思ってました。(2NLでは3bet4倍打つ人少ないしvs UTGならなおさら)

そしてポストフロップのアクションも完全にAAの動きだったのでターンで降りちゃった方がよかったかもしれません。

ボード的にAKsでフロップガット、ターンフラドロガットでダブルバレル、リバー滑ってオールインって可能性もなくはないけどAKは思いっきりブロックしてますからね。

AQもなくはないけどAQで3bet4倍はあまり打たないだろうしターンかリバーで1回チェックしそうだし薄いと思います。
 

まぁそんな細かいハンドリーディングなんてしなくても相手のアクションが強くて勝ってるか微妙なときはとりあえず降りとけばいいと思いますw

 

ハンド例2:トップツーペア vs たぶんフラッシュ

アクション

プリフロップ
UTG(Hero):AJoでレイズ0.06
MP:コール

フロップ:A♢6♡3♡(0.15)

Hero:ベット0.08
MP:コール

ターン:J♢(0.31)

Hero:ベット0.26
MP:コール

リバー:2♡(0.83)

Hero:ベット0.20
MP:レイズ0.53
Hero:フォールド

リバーのブロックベットはミスりました。普通にチェックフォールドでよかったです。

「低レートではバリューを厚く打て」を実践したときに限って大体いつも引かれて相手にチップあげるだけになるんですよね^^:
 

ハンド例3:ストレート vs フラッシュ

アクション

プリフロップ

ボタン:レイズ0.06
BB(Hero):T8sでコール

フロップ:J♠6♢5♠(0.13)

Hero:チェック
ボタン:ベット0.04
Hero:コール

ターン:Q♡(0.21)

Hero:チェック
ボタン:ベット0.11
Hero:コール

リバー:9♠(0.43)

Hero:ベット0.16
ボタン:レイズ0.58
Hero:フォールド

頑張ってガットを引いたのにフラッシュに負ける切なさ^^;

これは正直ターンで降りておくべきでした。よく考えたらターンはただのガットショットだったので。
 

ハンド例4:AA vs セット

アクション

プリフロップ

ボタン(Hero):AAでレイズ0.05
SB:コール
BB:コール

フロップ:2♡8♠T♣(0.15)

SB:チェック
BB:ベット0.07
Hero:コール
SB:フォールド

ターン:6♢(0.29)

BB:ベット0.14
Hero:コール

リバー:5♣(0.57)

BB:ベット0.28
Hero:コール

これはフォールドしたわけじゃないけどレイズをしなかったことで損失を最小限に抑えられました。

まぁこのプレイラインは相手がATなどのTPだったときにバリュー逃すので微妙かもしれないですが。

ハンド例5:セット vs ストレート

アクション

プリフロップ

CO(Hero):TTでレイズ0.06
BB:3bet0.20
Hero:コール

フロップJ♠Q♡T♣(0.41)

BB:チェック
Hero:ベット0.24
BB:コール

ターン:9♢(0.89)

チェックチェック

リバー:7♡(0.89)

BB:ベット0.34
Hero:フォールド

これはもしかしたら降りすぎたかもしれないw

AQよりはKJ,KT辺りの方が多そうな気がして降りましたが、あとから考えたらコンボ数的にAQ>KJ,KTなのでコールしてもよかったかもしれません。

でもAQならフロップでCB打つ人の方が多いだろうし、このボードでAQでリバーバリューベット打つかも微妙だし難しいところですね。

まぁ2NLでは迷ったらフォールドしておいた方が得することが多いのでフォールドでよかったんじゃないかと思います。
 

ハンド例6:リバーセット vs ストレート

アクション

プリフロップ

MP:レイズ0.06
CO(Hero):QQでコール

フロップ:T♡J♣6♠(0.15)

MP:ベット0.11
Hero:コール

ターン:9♢(0.37)

MP:ベット0.27
Hero:コール

リバー:Q♡(0.97)

MP:ベット0.66
Hero:フォールド

いらないリバーセット。

ハンド例7:リバーツーペア vs たぶんストレートかフラッシュ

アクション

プリフロップ

MP:レイズ0.06
SB(Hero):QJsでコール

フロップ:T♠2♣J♢(0.14)

Hero:チェック
MP:ベット0.08
Hero:コール

ターン:3♢(0.30)

チェックチェック

リバー:Q♢(0.30)

Hero:ベット0.20
MP:レイズ0.50
Hero:フォールド

いらないリバーツーペア。

ハンド例8:KK vs 上ストレート or ボードストレート

アクション

プリフロップ

UTG(Hero):KKでレイズ0.06
MP:コール

フロップ:8♡5♣4♡(0.19)

Hero:ベット0.12
MP:コール

ターン:6♠(0.43)

Hero:ベット0.14
MP:コール

リバー:7♢(0.71)

Hero:チェック
MP:オールイン0.69
Hero:フォールド

これはチョップも濃厚だけどアクション的に相手9持ちも全然ありうる。

最近知ったけど大きなポットでチョップになるとレーキ取られる分マイナスになるんですよね。

なのでリスクを取らずにフォールドした方が得と判断して降りました。

ハンド例9:ツーペア vs たぶんストレート

アクション

プリフロップ

CO:リンプ
BB(Hero):98oでチェック

フロップ:K♠9♣Q♢(0.05)

チェックチェック

ターン:7♡(0.05)

Hero:ベット0.02
CO:コール

リバー:8♡(0.09)

Hero:ベット0.08
CO:レイズオールイン1.47
Hero:フォールド

こういうのはスナップフォールドです。

こちらが大きめのベットをした時にオーバーベットオールイン=ナッツです。
 

以上、こういう感じで、リバーのレイズや、大きめのベットなどの強いアクションがあって、なおかつそのアクションを正当化するようなハンドを相手が持ってそうなときは自分のハンドの強さは無視してフォールドします。

GTO的にある程度コールレンジ作っとかなきゃいけないからセットはコールとか2NLではする必要ないです。

2NLではこんな感じでフォールドしまくってれば勝てます。
 

ただし、たまにはどうしても降りれないケースもあります。

どうしても降りれないときは仕方ない

これとか。

ハンド例1:AQ トップツーペア vs AAセット

アクション

プリフロップ
MP:レイズ0.05
BTN(Hero):AQsで3bet0.18
MP:コール

フロップ:Q♠A♠4♣(0.39)

MP:チェック
Hero:ベット0.22
MP:レイズ0.63
Hero:リレイズオールイン(有効スタック1.19)
MP:コール

MP show AA

ターン:2♠(4.03)

リバー:9♢(4.03)

フロップのレイズはコールせざるを得ないけど、相手の残りスタック的にどうせ全部入っちゃうと思ったのでフロップで入れちゃいました。

しかしターンにフラッシュ完成カードが落ちたのでフロップのレイズをジャストコールに留めておけば損失を抑えられたかもしれないですね。
 

あと同じAQのトップツーペアでこれとか。

ハンド例2:AQ トップツーペア vs A5フラドロで引かれる

アクション

プリフロップ

CO:レイズ0.06
BB(Hero):AQsで3bet0.20
CO:コール

フロップ:3♡6♠A♡(0.41)

Hero:ベット0.23
CO:コール

ターン:Q♠(0.87)

Hero:ベット0.36
CO:レイズオールイン1.28
Hero:コール

リバー:9♠(3.43)

ターンはフラドロでオールインする人もいるので降りれないですね。

そしてしっかり引かれて負けました^^
 

あとこれ。

ハンド例3:KKフルハウス vs クワッズ

アクション

プリフロップ
CO(Hero):KKでレイズ0.06
BTN:コール

フロップ:7♣7♠2♢(0.15)

Hero:ベット0.05
CO:コール

ターン:7♡(0.25)

Hero:ベット0.12
CO:コール

リバー:5♢(0.47)

Hero:チェック
CO:0.12
Hero:レイズ0.34
CO:リレイズオールイン0.80
Hero:コール

リバーのリレイズはチャーリーなら降りれるのかもしれないけどこの額だとさすがにコールするでしょうね。

88-JJに勝ってることもありそうだし。
 

こんな感じでどうしても避けられない負けは仕方のないものです。

勝ってる時に取り戻せばいいので問題ありません。
 

とまぁこんな感じで、AAやKKはもちろん、ツーペアやセットまでクラックされまくり、ストレートができたときには必ず相手がフラッシュを持っている、という地獄のようなセッションでしたw

そんな中で勝ったの奇跡だと思う。

その奇跡を実現できた理由がフォールドしまくったことですね。

勝ってる側のときはしっかり大きく勝つ

この記事の趣旨は負けてる側のときのフォールドですが、一応勝ったときのハンドも紹介しておきます。

※私はバリューベットはまだそんなに上手くないのであまり参考にならないかもしれません。

ハンド例1:AA vs KK&AK

アクション

プリフロップ

MP:レイズ0.06
SB:3bet0.20
BB(Hero):AAで4bet0.46
MP:5betオールイン2.61
SB:コール
Hero:6betオールイン3.57
SB:コール

これはただラッキーだっただけですねw

しかしこのAA>KK&AKの1ハンドだけで6$くらい勝ってるので今回のセッションをプラスにできたのはこのハンド様様ですね^^

ハンド例2:QQ vs AK

アクション

プリフロップ

SB:レイズ0.06
BB(Hero):QQで3bet0.22
SB:4bet0.66
Hero:5betオールイン
SB:コール

これもただのラッキーですね。

ハンド例3:ストレート vs セット

アクション

プリフロップ

UTG:レイズ0.05
MP:コール
SB:コール
BB(Hero):T8sでコール

フロップ:2♢7♠6♣(0.20)

SB:チェック
Hero:チェック
UTG:チェック
MP:ベット0.10
SB:フォールド
Hero:コール
UTG:フォールド

ターン:9♠(0.40)

Hero:チェック
MP:ベット0.39(残りスタック0.94)
Hero:レイズ(オールイン要求)
MP:コール

リバー:J♢(3.06)

これもこっちナッツのときに相手が勝手にコミットしてくれてラッキー。

ハンド例4:7ハイボードでAA vs 88

アクション

プリフロップ

ボタン:レイズ0.04
SB(Hero):AAで3bet0.14
ボタン:コール

フロップ:6♠7♡6♢(0.30)

Hero:ベット0.12
ボタン:コール

ターン:5♣(0.54)

Hero:ベット0.24
ボタン:コール

リバー:6♣(1.02)

Hero:ベット0.76
ボタン:コール

これは結構いいバリュー取れた気がします。

欲を言えばフロップとターンはもう少しベットサイズ大きくした方がよかったかもしれません。

ハンド例5:セット vs たぶんトップペア

アクション

プリフロップ

ボタン:レイズ0.05
SB(Hero):99で3bet0.18
ボタン:コール

フロップ:Q♣9♢6♢(0.38)

Hero:ベット0.18
ボタン:コール

ターン:6♣(0.74)

Hero:チェック
ボタン:ベット0.38
Hero:レイズ0.88
ボタン:コール

リバー:2♡(2.50)

Hero:オールイン3.35
ボタン:フォールド

これはターンチェックレイズまではよかったんですが、リバーのオールインはでかすぎてバリュー逃しました。

1$くらいにするかオールインか迷ったんですが、オールインはさすがにやりすぎでした。

ハンド例6:セット vs トップペア

アクション

プリフロップ

CO(Hero):77でレイズ0.06
BB:コール

フロップ:Q♠9♡7♣(0.13)

BB:ベット0.08
Hero:コール

ターン:2♡(0.29)

BB:ベット0.12
Hero:コール

リバー:5♣(0.58)

BB:ベット0.32
Hero:レイズ0.88
BB:コール

これも上手くいったように見えて結構バリュー取り逃してます。

ドンクベットする時点で相手はフィッシュと考えられるので結構大きくレイズしてもコールもらえたと思うんですよね。

ターンで大きめにレイズしてリバーオールインすればマックスバリュー取れたかもしれません。

ハンド例7:Kハイフラッシュ vs Tハイフラッシュ

アクション

プリフロップ

UTG(Hero):KQoでレイズ0.06
ボタン:コール

フロップ:9♡4♡3♡(0.15)

Hero:ベット0.08
ボタン:コール

ターン:A♡(0.31)

Hero:ベット0.16
ボタン:コール

リバー:3♣(0.63)

Hero:ベット0.40
ボタン:コール

これは相手かなり迷ってのコールだったのでコールもらえるギリギリの額=最高のバリューベットができたと思います。
 

以上、大きく勝ったハンド例でした。

その結果がこのグラフです。

負けてばっかだけど負けを小さく抑えてる分、トータルは大きくプラスにすることができました。
 

2NLではビッグポットでの負けを抑えることがなによりも大事

 

大きく勝って小さく負ける
 

これが2NLの勝ち方です。
 

大きく勝つの部分はラッキー要素が大きいので自分ではコントロールしづらいですが、小さく負けるの部分はフォールドしまくってればいいだけなので誰でも相手のハンドを見たい衝動を抑える自制心さえあればできます。

 

私も最初の頃はなかなかフォールドできずに負けていましたが、フォールドしまくるようになってからはあまり負けなくなりました。

最近は下振れて多少負けたとしてもちょっと頑張ればすぐに取り戻せる程度しか負けないのでこの調子なら2NLをクラッシュできそうです。
 

ってことで2NL勝ててない人は一度騙されたと思ってとにかくフォールドしまくってみるといいのではないかと思います。